書籍名 | グローバル化時代の市民像 |
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副題 | コスモポリタン民主政へ向けて |
著者 |
ダニエル・アーキブージ著/ 中谷義和・ 高嶋正晴・ 國廣敏文・ 加藤雅俊・ 嶋内健・ 篠田武司・ 山根健至・ 松下冽訳 |
判型 | A5判 |
頁数 | 338頁 |
発行年月 | 2010年12月 |
定価 | 3,960円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03313-0 |
本の説明 |
紛争や不平等など人類が抱えている現代的課題の克服を探求し、世界を一つのポリス(政治体)とみなした新しい統治論を展開する。さらに民主政の主体となる市民像もふくめ提示。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
日本語版への序文 図と表 略語表 序文と謝辞 第1章 序論:世界の女王か? 世界の女王か?/衰退なき西側/民主政とコス モポリタニズムに忍び寄る危険/本書の構成 ◇第T部◇コスモポリタン民主政の理論 第2章 民主政の概念化 勝利の宣言:その記録/民主政の性格:5つの柱 /民主政の定義/民主政の広がり/民主的国家 の評価/民主政によって何を実現すべきか?/ 成果に安んじるなかれ 第3章 民主政とグローバル・システム 主権国家のフィクションからグローバル・システムへ/グローバ ル化と民主的自律性/国際的諸矛盾と民主政/ 民主政と戦争:理論と現実/内と外/グローバル な政治プレイヤーの誕生 第4章 コスモポリタン民主政の構築 グローバルな実験室/介入の諸分野/ガヴァナンス の諸レベル間の関係/どのような国家の結合か /機能主義と連邦主義とのあいだ/世界市民権 /コスモポリタン法へ向けて 第5章 コスモポリタン民主政の批判的検討 政治権力は弾薬庫から生まれるか:現実主義批 判/「敵も国境も不要」:マルクス主義の批判/グロー バル・ガヴァナンスと民主政とは矛盾するか/法の支 配ないし民主政のグローバル化か/グローバル倫理と コスモポリタン民主政/開かれたプロジェクト ◇第U部◇コスモポリタン民主政の実践 第6章 国連の重要性:その位置 みんなの故郷/国際連合における民主的言説/ 安全保障理事会/司法部/国際連合における世 界市民/人権の保護/批判から改革へ 第7章 コスモポリタニズムと人道的介入 生存のコスモポリタニズム/人道的介入:その現実と将 来/コスモポリタニズムの原理と人道的介入/一歩前 進、二歩後退 第8章 民主政は輸出できるか 過去のイメージ/民主政の輸出には正当性があ るか/民主政を輸出する手段/民主政の拡大と 国際諸機構の役割/イラク侵攻後でも民主政の 輸出は可能か 第9章 民族自決とコスモポリタンな視座 グローバル化時代の自決/民族の権利の展開史/ 民族とは何か/民族自決の3つの解釈/被植民 地住民の国家形成権/マイノリティの国家形成権/国 内の集団的諸権利とマイノリティの権利/自決の自己 評価の不整合性 第10章 多言語民主政は可能か ヨーロッパ型共通語を求めて/言語的諸権利と政治 的共同体/民主性の言語:多文化主義とコスモポリタ ンの見解/リスニング:民主主義の学校/政治的選択 :多文化主義者とコスモポリタン派との比較/言語のコ スモポリタニズムに向けて 第11章 結論:コスモポリタン民主政の展望 訳者あとがき 索引 |