書籍名 | 命の終わり |
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副題 | 死と向き合う7つの視点 |
著者 |
大町公著 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 190頁 |
発行年月 | 2007年7月 |
定価 | 1,980円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03035-1 |
ジャンル | 哲学・倫理学 |
本の説明 |
死は誰にでも必ず訪れる。自分の死をどう迎えるか、また身近な人の死をどう受け容れるか、「死への準備教育」を実践する著者が、実例を紹介し、読者に問いかける。死と向き合うことはいま(生)を見つめることでもある。 |
目次 |
まえがき 1 『楢山節考』を考える いつ、どこで、どのように死ぬのか はじめに 一 人生永遠の書『楢山節考』 ニ 最期の日々をどこで過ごすか 三 「死に時」はあるのか おわりに 2 散りぬべき時 安楽に死ぬ はじめに 一 「大往生の極意」 二 黄葉が落ちるように 三 安楽に死にたい 「安楽死」(1)/ 「安楽死」を阻むもの−医者・病院 「安楽死」(2) 四 自殺は悪ではない 「私の生活」の終わり/自殺/「安楽死」の合法化 「市民的自由としての生死の選択」 おわりに――いかに死ぬか 3 柏木哲夫 「受容の死」とは何か はじめに 一 柏木哲夫という人 「庶民の死」/ 〈柏木語〉/ 略歴―ある患者との出会いを中心に ニ ホスピスの〈生と死〉 ホスピスの誕生/ 「助死婦(医)」/ 強く印象に残っていること二つ 三 末期患者「四つの必要」 末期患者の〈痛み〉/ 「精神的痛み」/ 「霊的痛み」 四 「良き死」・「安らかな死」 「魂のケア」/ 三つの和解 五 「死の受容」から「受容の死」へ 「受容」と「受容能力」/ 「あきらめ」と「受容」/ 「受容の死」 おわりに――「受容の死」と信仰 4 ターミナルケアを考える 死生観を求めて はじめに 一 日野原重明と柏木哲夫――ターミナルケアの諸問題 日野原重明/ 柏木哲夫 ニ ターミナルケアと倫理学者 倫理学者は何をするのか/ ターミナルケアの哲学(倫理学) 三 ターミナルケアと死生観 ターミナルケアにとって最も大切なのは死生観/ 現在は死生観が 「空洞化」した時代/ 人は宗教なしに生きられるか? おわりに――日本人の「あの世」観 5 上田三四二晩年の死生観 時間は回帰する はじめに――二度の大病 一 生涯の転機 二 西行の花月 三 ジャンケレヴィッチの『死』 四 良寛の時空 良寛の時間/ 「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同」/ 良寛の空間 五 定命をさとる 6 岸本英夫の生死観 死は「別れのとき」 はじめに 一 「わが生死観」 二 「死は実体ではない」 三 「別れのとき」 成瀬仁蔵氏・告別講演/ 死への心の準備/ 死の別れの意味 「宇宙の霊」、「永遠の休息」/ 「うしろ髪をひかれる」 四 「よく生きる」 五 「生死観四態」 あとがき 7 「1000の風」について 亡くなった人は今 一 「1000の風」 二 死生観の喪失 『マルテの手記』 三 物語ること 引用文献 あとがきにかえて――母の死 |