書籍名 | 現代の人権と法を考える〔第2版〕 |
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シリーズ | HBB |
著者 |
中川義朗編 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 340頁 |
発行年月 | 2006年4月 |
定価 | 2,750円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02903-0 |
ジャンル | 憲法 HBB |
本の説明 | 現代社会を読み解くうえで最も重要なキーワードである「人権」について、アクチュアルなテーマをとりあげ、初学者にもわかりやすく解説した人権論、人権問題の入門書。最近の法制度・理論・実態の動きをふまえて改訂。 |
目次 |
第2版はしがき はしがき プロローグ さまざまな人権問題をとおして現代社会と法を考えてみよう 1 現代社会・現代法のキーワードとしての「人権」 2 「学びて思わざれば、すなわち罔し」 3 人権の奥の深さとその広がり 4 人権教育・学習の重要性 第1講 情報社会と人権 1 ユビキタス・コンピューティングと人権 2 表現の自由と情報の自由な流れ 3 情報の自由な流れとプライバシーの保護 4 情報通信技術の高度化と法の変容 ◆コラム 氏名、住所、電話番号などについても自己情報コントロール権を承認 第2講 高度技術社会の自己決定権 1 自己決定権とは何か 2 自己決定権をめぐる憲法学上の論議 3 自己決定権に関する具体的事例 4 今後の議論に向けて ◆コラム 臓器移植法の今後に思う 第3講 環境と人権 1 人・社会・環境の接点 2 公害・環境被害の救済―公害環境訴訟― 3 環境権 4 自然の権利訴訟 5 環境影響評価法 6 循環型社会の形成に向けて 7 地球温暖化の防止 ◆コラム 予防的アプローチ 第4講 子どもの人権 1 子ども観の変化―保護から権利へ― 2 学校教育と子どもの人権 3 子どもの人格的「自立」・「自律」 ◆コラム 学力低下問題からニート、フリーターの問題まで 第5講 女性の人権 1 はじめに 2 憲法における平等と男女平等 3 雇用と男女平等 4 おわりに ◆コラム 男女共同参画社会基本法 第6講 外国人の人権 1 外国人と国籍 2 居住・移転の自由 3 社会権 4 公務就任権と参政権 ◆コラム 身近な問題となった人権の国際化 第7講 働く者の人権 1 はじめに―若者と労働― 2 労働者と企業との関係 3 雇用環境の変化 4 そのような雇用環境変化のなかで、労働者に何が起こっているのか 5 労働組合の役割―現状と今後― 6 差別・抑圧からの救済システム ◆コラム 働く充実どこに? 第8講 高齢社会と生存権 1 高齢社会とは何か 2 人権主体としての高齢者 3 生存権と社会保障 4 高齢者の社会保障 ◆コラム 高齢者の権利擁護 第9講 国家と信教の自由 1 人権思想の確立と信教の自由 2 明治憲法下の信教の自由 3 日本国憲法における信教の自由 4 政教分離の原則 5 国家と「宗教」の関係のあり方 ◆コラム 靖国を支える地域(まち・むら)の神社 第10講 選挙制度と参政権 1 国民主権の制度化=参政権 2 選挙をめぐる憲法判例 3 わが国の選挙制度とその問題状況 ◆コラム 一八歳選挙権は世界の潮流 第11講 地方分権と地方自治 1 はじめに 2 機関委任事務の廃止と自治事務・法定受託事務への再編成 3 今後の分権改革の課題 4 最近の地方自治法の改正 ◆コラム 出資法人・外郭団体の改革の必要性 第12講 現代行政活動と行政手続制度 1 現代の行政と行政手続 2 わが国の憲法・行政法と行政手続 3 行政手続法と行政手続条例 4 行政手続法の改正と今後の課題 ◆コラム 「住民投票」の要求と行政手続 第13講 司法制度と裁判をうける権利 1 人権としての裁判をうける権利 2 近代的裁判の原則 3 日本国憲法における裁判 4 司法制度改革―裁判をうける権利を実効的にするために― ◆コラム 司法制度改革雑考 第14講 平和と人権 1 平和的生存権―沖縄を主題材とする意味― 2 恐怖と欠乏から免れ平和のうちに生存する権利―沖縄戦・米軍統治― 3 安保条約と沖縄復帰 4 憲法の定める平和主義と平和的生存権―理念と裁判― 5 最近の動向と平和憲法 ◆コラム 具体的平和的生存権 エピローグ 現代の人権問題を考えるための基礎的視点 1 人権とは何か―人権の意義と特質― 2 人権の「不可侵性」とその制限 3 人権の「普遍性」と歴史的・文化的「相対性」 4 人権理念のグローバル化と国家・民族的独自性 5 人権救済と国・自治体の人権行政の課題 ◆コラム 改正行政事件訴訟法と人権救済 索引 |