書籍名 | いじめ現象の再検討 |
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副題 | 日常社会規範と集団の視点 |
著者 |
竹川郁雄著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 214頁 |
発行年月 | 2006年1月 |
定価 | 2,530円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02900-6 |
ジャンル | 社会学 教育 |
本の説明 | いじめはどのようなものなのか。調査データや社会学的思考からその構造をとらえ、いじめの背景的要因となる社会規範と集団の特徴を明らかにする。さらにいじめなど問題を抱えた生徒への支援のあり方も検討する。 |
目次 |
まえがき 第T編 いじめを考える 第1章 いじめ問題のむずかしさ はじめに 1 いじめの背景的要因 2 いじめ判断における苦痛と正当性 3 教室などの場面でいじめを確定する際の問題 第2章 いじめ加害と常識的価値志向 はじめに 1 いじめ加害の実態 2 攻撃性と日本のいじめ加害 3 いじめを生む優位―劣位関係と常識的価値志向― おわりに 第3章 いじめと児童生徒の集団形成 はじめに 1 集団の視点からのいじめ分類 2 集団全体が関与するいじめ 3 仲間集団内の隷属的いじめ おわりに 第4章 不登校、摂食障害、集団内いじめと適応過剰 はじめに 1 適応過剰による逸脱現象 2 適応過剰と「日本文化論」 3 社会規範への同調と逸脱 おわりに 第5章 いじめとしつけを人々はどのようにとらえているか ―松山市民への調査より― はじめに 1 調査の実施について 2 一般の人々のいじめに関する意識 3 他人が子どもを叱ることについて おわりに 第6章 いじめなど問題を抱えた生徒への支援 ―教育社会学の視点― はじめに 1 問題を抱えた生徒を支援する対象領域 2 対象領域におけるいじめ問題と支援 3 不登校問題と「心のノート」に見る支援のあり方 おわりに 第U部 日常社会規範と集団を考える 第7章 日常社会規範を考える はじめに 1 社会規範の模範的側面と拘束的側面 2 社会的場面の日常社会規範 3 社会規範とサンクション おわりに 第8章 集団内で作られるルールと恥意識を考える はじめに 1 状況適合性ルールの形成 2 罪と恥の意識 3 羞恥感情と状況適合性ルール 第9章 自己愛と集団―準拠集団の視点から― はじめに 1 準拠集団と所属集団 2 自己愛と誇大自己 3 準拠集団と誇大自己 4 誇大自己の有為イメージの縮小といじめ おわりに 第10章 集団分析の視点―補論― はじめに 1 集団の5つの側面 2 集団状況の変化 3 集団分析の有効性 初出一覧 |