書籍名 | 私たちの平和をつくる |
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副題 | 環境・開発・人権・ジェンダー |
シリーズ | グローバル時代の平和学第4巻 |
著者 |
高柳彰夫・ R.アレキサンダー編 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 316頁 |
発行年月 | 2004年7月 |
定価 | 2,750円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02763-1 |
ジャンル | 平和学 |
本の説明 | 戦争だけでなく、貧困、環境破壊、抑圧、差別なども、平和でない状況をつくり出す。こうした構造的暴力の克服は、私たちの日常の行動に深く関わる。第4巻は、平和を私たち自身でつくり上げていくための条件を探る。 |
目次 |
〈グローバル時代の平和学〉刊行の辞 刊行に寄せて 序論 グローバルな諸課題―平和学の視点/高柳彰夫 第T部 グローバル時代の平和の諸課題 第1章 グローバルな課題と平和学―「当事者」を中心に/ロニー・アレキサンダー 1 「当事者」の定義 2 多様化した暴力にかかわる「当事者」 3 さまざまな「当事者」の平和学 4 平和学の新たな課題―「当事者」を中心に創る平和の文化 第2章 グローバリゼーションと貧困/西川潤 1 はじめに 2 グローバリゼーションとは何か?―経済のグローバル化と意識のグローバル化 3 貧困を生み出す世界システム―絶対的貧困と相対的貧困 4 結びに 第3章 サブシステンスと環境・平和/横山正樹 1 はじめに 2 環境と平和学 3 経済学におけるコスト論の問題点 4 社会学における受苦・受益論の意義と限界 5 平和学としての環境論とサブシステンス 6 おわりに 第4章 近年の国際人権状況と擁護活動の動勢―国際NGOの視点から/森澤珠里 1 はじめに 2 国際人権とは 3 近年の人権状況とそれに対する取り組み 4 9・11以降の人権状況―テロリズム防止の名の下に行われる人権の抑圧 5 自由権vs.社会権 6 人権擁護活動におけるインターネット 7 むすび 第U部 構造的暴力の諸相 第5章 子どものエンパワーメントと保護―平和構築の次世代の担い手/勝間靖 1 権利の主体としての子ども―子どもを見る視点のパラダイム転換 2 人権の実現へ向けたエンパワーメントの過程 3 ジェンダー平等へ向けた女子教育の推進 4 商業的性的搾取からの子どもの保護 5 紛争地域における子どもの保護―アフガニスタンの例 6 子どものエンパワーメントと保護―人間の安全保障へ向けて 第6章 グローバリゼイション下の難民移動/小泉康一 ―難民のための新しい国際人道秩序へ向けて 1 はじめに―現代的危機の状況 2 人権と国際難民制度 3 UNHCRの拡大と変質 4 負担分担―“費用”と“利益”の不確かさ 5 安全保障の脅威で、“新しい人道主義”の登場 6 おわりに―解決への展望 第V部 地域紛争におけるさまざまな暴力 第7章 女性の紛争経験へのアプローチ―フィリピン南部を事例として/石井正子 1 はじめに 2 フィリピン南部の紛争とムスリム女性 3 方法論の問題点 4 おわりに 第8章 人びとの平和の実現に向けて―北アチェ県女性の証言を中心に/佐伯奈津子 1 はじめに 2 アチェにおける暴力の根源 3 むき出しの暴力と人権侵害―北アチェ県女性の聞き書きから 4 おわりに 第W部 グローバルな諸課題の解決の担い手 第9章 市民社会とグローバルな諸課題―開発NGOを中心に/高柳彰夫 1 はじめに 2 トランスナショナルなアドボカシーの担い手としてのNGO 3 NGOの開発活動の再検討 4 まとめ―開発NGOの今後 第10章 国際機構と人間の安全保障/大芝亮 1 はじめに 2 UNDP『人間開発報告書(一九九四年)』 3 カナダと日本の取り組み 4 人間の安全保障に対する批判の展開 5 人間の安全保障委員会最終報告書 6 おわりに 執筆者紹介 |