書籍名 | チェルヌィシェフスキーの歴史哲学 |
---|---|
シリーズ | 岐阜経済大学研究叢書10 |
著者 |
武井勇四郎著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 338頁 |
発行年月 | 2000年4月 |
定価 | 6,930円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02421-7 |
ジャンル | 哲学・倫理学 |
本の説明 | 農奴解放前後に活躍した哲学者にして革新的運動家の思想形成を日記を素材に考察。当時のロシアの知的雰囲気−西欧の先進思想の流入−と伝統思想を織りあわせて詳細に分析し、ラジカルな社会主義者の誕生を読み物風に描きだす。 |
目次 |
序 第一章 チェルヌィシェフスキーの思想形成 一 一八四八年革命とルイ=ブラン、プルードン 二 『フランス文明史』とギゾー 三 フーリエ思想とペトラシェフスキー会 四 ドイツ古典哲学の影響、ヘーゲルとフォイエルバッハ 五 ペリンスキー、ゲルツェン、レッシング 第二章 農民社会主義の誕生とロシア農村共同体 一 「上からの」農奴解放直前の社会情勢 二 農村共同体をめぐる改革自由主義者との論戦 三 ベンサムの功利主義の摂取 四 ハクストハウゼンのロシア共同体観をめぐって 五 「物質的資本」、「道徳的資本」、国民的「福祉」 第三章 チェルヌィシェフスキーの歴史哲学の確立 一 ロシア・ヘーゲル左派 二 「天才的弁証法」とロシアの歴史の独自路線 第四章 「勤労者の理論」の提唱 一 社会福祉最大計算の「仮定的方法」 二 「勤労者の理論」と「組合的同胞体」構想 三 「生産者=所有者=受益者」の経済学 四 ブルジョワ経済学の交換過程批判 終章(要約) 一 ロシア・ヘーゲル左派 二 「生活の学」 三 「天才的弁証法」 四 ロシアの社会主義への飛躍的移行 跋 [付論] チェルヌイシェフスキーの人間学 一 人間学とは ニ フォイエルバッハの唯物論的人間学の影響 三 ベンサムの功利的人間学の影響 四 哲学および社会理論の党派性 五 社会認識活動の階級的性格 六 ルイ=ブランの影響 参考資料 あとがき |