書籍名 | 近代中国社会史研究序説 |
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著者 |
中村哲夫著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 234頁 |
発行年月 | 1984年4月 |
定価 | 2,530円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-01135-2 |
本の説明 |
科学的な中国観を確立することを目標に、近代中国を社会構成史的にとらえる。その原論的なものとして、スミスやヘーゲル、モンテスキューの中国論を検討し、さらに社会を支える様ざまな位相(宗教、農村市場、科挙体制など)を分析。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
はしがき 第一章 アダム・スミスの中国経済論 はじめに 一 『諸国民の富』の編別構成と中国への言及 二 停滞論に関して 三 中国経済論の再構成 むすび 第二章 ヘーゲルの中国論の系譜 はじめに 一 モンテスキューの中国論 ニ ヘーゲルの中国論 むすび 第三章 城隍神信仰からみた旧中国の国家と社会 はじめに 一 起源をめぐる議論 二 城隍神信仰説話の成立 三 唐代における城隍神 むすび 第四章 清末華北における市場圏と宗教圏 はじめ 一 無廟村の存在 二 無廟村の諸類型 (a) 回民集落 (b) 同姓村 (c) 一般の無廟村 三 市場圏と宗教圏 (a) 回民集落の場合 (b) 同姓村の場合 (c) 一般の無廟村の場合 むすび 第五章 浙江省龍游県における同姓村の分布について はじめに 一 民国『龍游県志』都図表 二 「祖姓」分布の解体状況 三 空間的にみた「祖姓」の解体状況 むすび 第六章 郷紳の手になる郷紳調査について はじめに 一 体裁と調査の背景 二 『龍游縣法制調査報告初編』紹介 三 郷紳概念の検討 むすび 第七章 清末華北の農村市場 はじめに 一 農村市場組織の階層構成 [一] 「大集」、「小集」をめぐって [二] 階層構成の数量分析 (a) 『深州村図』の場合 (b) 『正定県村図』の場合 (c) 『青県村図』の場合 二 農村市場の空間配置 三 時系列における変容 (a) 正定県 (b) 深州 (c) 青県 むすび 第八章 科挙体制の崩壊 はじめに 一 地域社会と科挙準備教育 二 科挙〈廃止〉の経過 むすび 付論・書評 市古宙三著『近代中国の政治と社会』 今堀誠二著『中国封建社会の構造―その歴史と革命前夜の現実―』 旗田巍著『中国村落と共同体理論』 華僑研究の近刊二著をめぐって ―河部利夫著『華僑』、須山卓著『華僑経済史』― あとがき |