書籍紹介

書籍名 放射能難民から生活圏再生へ
副題 マーシャルからフクシマへの伝言
著者 中原聖乃
判型 A5判
頁数 194頁
発行年月 2012年12月
定価 2,640円(税込)
ISBN ISBN978-4-589-03463-2
ジャンル 国際関係・外交
本の説明 核実験の被害を受けたマーシャル諸島に生きる人々の〈日常〉に焦点を当て、その生活圏復興の軌跡をたどる。現地に溶け込み、調査・研究した著者がつむぐ足かけ15年の民族誌。

  
目次 はじめに―マーシャルからフクシマへの伝言

第一章 安全保障の不平等性
 ブラボー水爆実験/汚染地帯への帰島/アメリ
 カの国家安全保障/加害免責と引き換えの独立
 へ/強者の安全保障

第二章 サンゴ環礁世界の絆
 サンゴ環礁の美しさと弱さ/「へその緒集団」
 から始まる関係/環礁を超える身分関係のネッ
 トワーク/弱さからの安全保障

第三章 リスクを見せる
     ―原状回復のための集団避難
 「帰る」ために「離れる」/避難地の「生活」
 をつくる/故郷を思う/「自分たちのもの」の
 喪失

第四章 リスクを訴える―アメリカへの賠償請求
 補償金依存/補償金で変わる習慣/アクロバッ
 ト的政策「生活補償金担保融資政策」/分裂す
 るコミュニティ/「互酬性」に入りこんだ「近
 代性」

第五章 リスクに立ち向かう
     ―「帰還プロジェクト」
 リスクをめぐる価値のせめぎあい/帰還プロジ
 ェクトの開始/プロジェクトへの戸惑い/合意
 形成と親族の圧力/復興のなかのグローバル化

第六章 リスクを生きる
     ―帰還プロジェクトの
             ローカリゼーション
 「ロンゲラップハウス」のゆくえ/放射能を避
 ける/ローカルな論理で対応する人びと/リス
 クをコントロールする親族

おわりに
あとがき
 

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