書籍名 | 政教分離の法 |
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副題 | フランスにおけるライシテと法律・憲法・条約 |
著者 |
小泉洋一著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 230頁 |
発行年月 | 2005年9月 |
定価 | 5,170円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02857-3 |
本の説明 |
「宗教と政治」とりわけ政教分離の在り方についてはわが国をはじめ各国において歴史的に論争的な議論がつきない。フランスのライシテの議論をもとに法的側面からその展開に批判的にアプローチした労作。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
序 1 本書の目的――ライシテに関する法の展開 2 本書の方法――人権に関する法の進化 3 本書の構成――ライシテと法律・憲法・条約 第1部 ライシテと法律 第1章 政教分離法の制定と今日(1905年−2005年) 第1節 政教分離法の制定 1 法案提出前の政教関係 2 政教分離法案 3 議会審議における政教分離法 4 政教分離法の内容 第2節 制定後の政教分離法 1 カトリック教令の抵抗 2 政府の譲歩と妥協 3 政教分離の結果 4 政教関係の好転と政教分離法 5 政教分離法の今日 第3節 政教分離法の性格 1 反教権主義 2 厳格な分離 3 自由主義 4 ライシテと宗教的自由に関する一般法 第2章 ライシテに関する新しい諸法律――セクト規制法と宗教的標章法 第1節 セクト規制法(アブー=ピカール法) 1 制定の背景 2 制定目的と制定過程 3 セクト規制法の内容 4 セクト規制法の特徴 第2節 宗教的標章法 1 制定の背景 2 制定過程と規定 3 宗教的標章法の特徴と問題 4 宗教的標章法の国際的評価 第3節 両法律とライシテ 第2部 ライシテと憲法 第3章 憲法と宗教 第1節 旧憲法の宗教条項 1 政教関係略史 2 宗教的自由条項 3 政教関係条項 第2節 現行憲法における宗教条項 1 憲法的価値を持つ条項 2 最高存在 第3節 フランスにおける憲法と宗教 第4章 憲法と政教分離法 第1節 憲法におけるライシテの原則 1 ライシテの原則に関する憲法条項 2 ライシテの憲法原則をめぐる状況 第2節 憲法のライシテ条項と政教分離法 1 ライシテ条項と政教分離法とに関する二つの学説 2 「共和国の諸法律により承認された基本原理」に関する両説 3 ライシテ条項と政教分離法に関する判例 第3節 ライシテにおける憲法と政教分離法との関係 第3部 ライシテと条約 第5章 ヨーロッパ人権条約とフランスの宗教的自由 第1節 ヨーロッパ人権条約の宗教条項と政教関係 1 ヨーロッパ人権条約の宗教条項 2 締約国の政教関係 3 政教関係の多様性と人権条約の宗教条項 第2節 宗教条項の判例 1 宗教条項に関する人権裁判所判例 2 コキナキス判決 3 ホフマン判決 4 シャアル・シャローム・ヴェ・ツェデック判決 5 パロ=マルチネ判決 第3節 フランスの宗教的自由への影響 1 宗教条項のフランスヘの影響 2 公立学校教育と宗教に関する判例への影響 3 親子関係に関する判例への影響 4 宗教団体の優遇措置に関する判例への影響 むすび 資料 資料T 関係主要法規定 1 1958年10月4日の憲法(第五共和制憲法) 2 人権及び基本的自由の保護に関する条約(ヨーロッパ人権条約) 3 教会と国家の分離に関する1905年12月9日の法律(政教分離法) 4 ライシテの原則を適用して,公立学校,コレージュおよびリセにおいて宗教へ の所属を表明する標章または服装の着用を枠づける2004年3月15日の法律(宗教 的標章法) 資料U ギイ・ブドゥエルとジャン=ポール・コスタ『フランスの多様なライシテ』 資料V 最新主要文献解題 あとがき 索引 |