書籍名 | 現代法社会学入門 |
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シリーズ | 現代法双書 |
著者 |
棚瀬孝雄編 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 366頁 |
発行年月 | 1994年2月 |
定価 | 3,190円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-01770-9 |
ジャンル | 法哲学・法社会学・法制史 |
本の説明 | 法社会学とは、何をする学問なのか!? 社会理論・経済学・心理学等を積極的に吸収し、固有の学を追求しようとする今日の法社会学の到達点を知るのに最適。「法」「裁判」「権利」の三編構成でまとめたアクチュアルな法社会学の入門書。 |
目次 |
はしがき 第1編 法 第1章 法と法秩序(棚瀬孝雄) 1 合法性の維持 2 法の確認 3 メタ統制 4 自己言及性 5 法の同調 6 メタ学習洲 7 まとめ 第2章 権力と法(阿部昌樹) 1 権力 2 行為レベルの権力と法 3 制度レベルの権力と法 4 解釈という媒介項 第3章 法化と自律領域(馬場健一) 1 法化とは何か 2 法化現象の説明モデル 3 法化モデルの拡張 4 ポスト法化の法モデル 第4章 法と社会変動(季衛東) 1 社会変動と法の対応 2 法による社会変動 3 法の効能と限界 第2編 裁判 第1章 裁判モデルの現代的変容(和田仁孝) 1 近代法型裁判モデルの理念と社会基盤 1 近代法型裁判モデルの理念 2 共同体的社会関係と近代法型裁判 2 現代社会の変容と裁判モデル 1 現代社会の変容とその意義 2 近代法型裁判の機能不全 3 新たな裁判モデルの胎動 1 現代型訴訟と訴訟機能 2 判決後の再交渉過程 4 交渉型裁判モデルの可能性 1 裁判制度への現代的二ーズ 2 「交渉型裁判モデル」の特質と意義 第2章 裁判官の選出と司法参加(丸田隆) 1 はじめに―問題の所在 2 米国型裁判官の選出モデル 3 日本型裁判官任命制度 4 司法参加モデル 5 まとめ 第3章 裁判外紛争処理(和田安弘) 1 紛争の生成と展開 2 紛争処理の技法 3 紛争処理過程の分析 4 まとめ 第4章 法律家と正義の実現(村山眞維) 1 はじめに 2 法システムと法専門職 3 わが国における弁護士業務 1 わが国における弁護士業務の全般的特徴 2 民事事件における弁護士の活動 3 刑事事件における弁護士の活動 4 おわりに 第3編 権利 第1章 権利意識と法行為(樫村志郎) 1 法順守と権利主張 2 法順守・権利主張への主観的アプローチ 3 「法意識」・「権利意識」からのアプローチ概観 4 川島武宜の法意識論 5 「法意識」・「権利意識」アプローチヘの批判 第2章 権利と法の経済分析(太田勝造) 1 はじめに 2 権利と法の経済分析の基礎的前提 1 選好順序と合理性,効用関数 2パレート最適,コースの定理 3 規範的な経済分析 1 パレート基準による規範的分析 2 富の最大化の問題点と有用性 4 法社会学理論としての経済分析―実証的な法と経済学 1 学際的社会科学 2 法のインセンィヴ規整の研究 3 権利の分配 5 おわりに 第3章 正義と公正(松村良之助) 1 問題の視角―正義と公正についての心理学的アプローチ 2 社会心理学的アプローチ―公正の心理学 3 発達心理学的アプローチ卿 4 権利の観念と正義・公正 第4章 逸脱と統制(河合幹雄) 1 逸脱―同調の二元論 2 サンクション 3 統制主体 4 コンセンサス 5 おわりに 事項人名索引 |