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コラム

更新日:2008.5.28

こらからの時代を生きるための<教養>とは

急激な食物やガソリンの高騰に象徴されるように、行き詰まりを見せる世界経済を尻目に、原油と食糧に投機を行う金融資本主義が台頭しています。また、グローバル化の深化のもとで、一国の経済のつまずきや天災による被害などが、世界経済を揺さぶり続けています。ある意味、世界が小さくなったと言っていいのかもしれません。では、世界が共存をしていくためには、いま何が求められているのでしょうか?
このたび、『ポスト・グローバリズムの時代を生きる』を刊行しました。これからの時代を生き抜くための<教養>について説いたエッセイです。本書には、人類が共存し、持続可能な社会を構築していくためのヒントやエッセンスが詰まっています。
著者の向壽一氏は、国際金融論がご専門で、多数の著作を刊行しています。氏は、本書にて経済至上主義で突き進む世界情勢を目の当たりにし、いま経済学以外にも必要とされるべき教養的な叡智がたくさんあることを訴えています。

<自著を語る>として、著者より短い「自薦文」をいただきました。以下、紹介をいたします。

ポスト・グローバリズムの時代とは1990年代のアメリカの世界支配の時代から、ユーロの成立や9.11テロやイラク戦争を経て、新しい共生の世界秩序の時代に入っていることを指します。経済的には中国・インドが世界の工場になり、アジア諸国、産油中東諸国、ロシア、アフリカなどが経済発展し、従来の見方では考えられない構図になってきました。
一律的なものの見方ではなく、多様な価値観を受け入れあうことが重要な時代です。思想・哲学・生命科学・物理学・歴史・文化・芸術まで論じながら、学問に必要なことは愛であり仁であり、すなわち温かき心にほかならぬことを、自らの体験を随所に交えながら説明してゆきます。故郷のこと、京都のこと、アメリカや世界各地のことなども織り込まれています。そして次々に必要な入門書や映画等を紹介していきます。
私のこれまでの本とは異なり、エッセイであるため、読者からは、とても読みやすいとの評価を得ています。学生の皆さんも、ビジネスマンの皆さんも、主婦の皆さんも、現代を生きるために、気楽に一読されてはいかがでしょうか。(向 壽一)

また、著者が献本した知り合いのアナウンサーからも早速感想をいただきました。以下、紹介をいたします。

タイトルを見て、これは相当難解で専門的な物と覚悟して読み始めたのですが、きわめて身近な出来事をもとに社会の真相と深層を描いていて、とてもわかりやすく、特に若い人たちには『何を大切に生きるべきか』が説得力を以て語られていると思いました。…(略)…身近な出来事の中に、世の中の変化と大事にすべき物が具体的にかかれていて、考えさせられます。多大な示唆を受けつつ読み進んでいます。本当にすてきなプレゼントをありがとうございました。楽しみに読ませていただきます!!

書店にて本書を一度手にしてみてください。そして、どこからでも結構ですのでお目通しください。すぐに本書がとても読みやすい本であると気づかれると思います。より多くの読者の皆様へご一読をお薦めいたします。


ポスト・グローバリズムの時代を生きる

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