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コラム

更新日:2007.7.26

アグリビジネスの光と影

さる6月30日、愛媛県松山市で開催されました2007年度日本農業学会において、岩佐和幸著『マレーシアにおける農業開発とアグリビジネス−輸出指向型開発の光と影』(法律文化社、2005年)が、日本農業市場学会賞を受賞しました。同賞は、日本農業学会が、特に優れた研究業績を公刊した会員に対して授与する名誉ある賞です。

岩佐和幸氏は、現在、高知大学人文学部准教授です。
マレーシアでの綿密な実態調査と統計資料による実証研究を軸に、開発途上国における先導的役割を果たした国家枠組、FELDA(連邦土地開発庁)の性格を多面的に分析した研究が評価されました。

従来、FELDAのオイルパーム・アグリビジネスについては、途上国内の産業構造や世界経済への積極面が指摘されてきました。本書は、政府開発機関からアグリビジネスへの展開と機能・性格の変質、農民に対する「指揮権」の強化など、影の部分にも光をあて、必ずしも積極面だけではないことを強調しています。

途上国の経済開発における農業のあり方を考察するうえで「今後の研究が必ずふまえる必要がある」と学会から学術的成果を認められました。岩佐氏の今後の活躍が期待されます。


マレーシアにおける農業開発とアグリビジネス

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