書籍名 | 学校事故の責任法理 |
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著者 |
奥野久雄著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 340頁 |
発行年月 | 2004年6月 |
定価 | 7,700円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02759-3 |
ジャンル | 民法 |
本の説明 | 教育に関しての重大事故が増えるに伴って、それらに対する訴訟も増加してきている。学校側の義務の限界を明らかにすることにより、責任の範囲および基準について考察し、教育活動の安定化をめざす。 |
目次 |
はしがき 第一編 学校事故と不法行為責任――日本法―― 第一章 学校事故・スポーツ事故 1 はじめに 2 学 説 3 判 例 4 むすび 第二章 学校事故と学校側の賠償責任 1 はじめに 2 裁判例の紹介 3 裁判例の検討 4 今後の課題 第三章 学校事故と両親の賠償責任 1 間題の所在 2 裁判例の紹介 3 裁判例の検討 第四章 責任能力のある未成年者と監督義務者の不法行為責任 1 問題の所在 2 学 説 3 判 例 4 まとめ 第五章 いじめに伴う自殺と学校側の賠償責任 1 はじめに 2 裁判例の紹介 3 いじめの意義 4 因果関係について 5 学校教師の過失 6 おわりに 第六章 学校事故判例研究の一視点 1 はじめに 2 問題の設定 3 学校事故と条文適用の問題 4 学校事故と学校教育契約 5 まとめ 第七章 学校事故の判例研究 1 休み時間中の生徒間事故と学校側の賠償責任 2 学校事故と教諭の両親に対する報告義務 3 居残り自習中の小学生の負傷事故と担任教諭の注意義務 4 高校生の集団暴行による負傷事故と教諭の注意義務 5 中学校の柔道部での練習中の事故と顧問教諭の指導上の過失 6 被害者からのいじめの申告と学校側の賠償責任 7 担任教諭の体罰と小学生の自殺との間の因果関係 第二編 学校事故と不法行為責任――フランス法―― 第一章 学校事故賠償法史 1 はじめに 2 民法典一三八四条四項の成立史 3 一八九九年七月二〇日法の成立史 4 一九三七年四月五日法の成立史 5 むすび 第二章 学校事故賠償法の動向 1 はじめに 2 教師の責任の沿革 3 教師の責任をめぐる二、三の問題 4 むすび 第三章 幼少年者の不法行為責任 1 はじめに 2 不法行為法における幼少年者無責の原則の占める位置 3 幼少年者無責の原則とその修正の試み 4 むすび 第四章 未成年者の加害行為と両親の責任 1 はじめに 2 フランス不法行為法における両親の責任の構造 3 両親に対するフォート推定 4 推定に対する反対証明 5 むすび |