書籍紹介

 

書籍名 孫文と中国革命
副題 孫文とその革命運動の史的研究
著者 池田誠
判型 A5判
頁数 508頁
発行年月 1983年11月
定価 8,250円(税込)
ISBN ISBN4-589-01112-3
本の説明 孫文の生きた時代を冷静にみつめながら、その思想基盤、運動論、政治論を明確にする。『三民主義』や『建国方略』に体系づけられる世界史的視野にたった彼の論理的展開を革命的実践により検証しつつ、その本質と歴史的意義を解明。

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目次 まえがき
第一章 孫文と辛亥革命
 一 臨時総統の《譲位》における孫文の立場
      ―中国における旧民主主義の命運―
  1 孫文の《譲位》をめぐる幾つかの問題
  2 《譲位》原因論について
  3 孫文の辛亥革命理解の特徴とその結果
  4 民生主義路線への転換
  5 《譲位》における孫文の立場
 ニ レーニンにおけるアジア民主主義革命論
      ―レーニンの孫文論を中心として―
  1 アジアのブルジョワ民主主義革命について
  2 レーニンの孫文論
  3 《半植民地》規定の歴史的意義
 三 辛亥革命と日本
      ―内藤湖南の辛亥革命論を中心として―
  1 《求心力》の崩壊―清朝衰亡論―
  2 《遠心力》の発展―郷団組織と人民の自由―
  3 内藤湖南における中国革命への構想
      ―従来の内藤湖南批判について―
第二章 孫文と護法運動
 一 広東における革命と反動
      ―広東軍政府の成立とその政治的性格―
  1 国民党改組における幾つかの問題
  2 広東軍政府の成立とその性格
  3 広東軍政府における軍閥的反動
      ―広東軍政府の崩壊―
  4 孫文理論における《人民の力》
 二 広東護法政府の成立と軍閥反動
      ―国民党改組への一前提―
  1 大広西主義の敗北
  2 《土皇帝》陳炯明
  3 広東護法政府の成立とその性格
 三 《工兵》的裁兵と《平民》的裁兵
      ―孫文の護法運動と裁兵問題―
  1 孫文の《工兵》的裁兵論とその変遷
  2 《工兵》政策の実行
  3 裁兵は結局何であったか
 四 孫文の中国近代化論とその具体化
  1 民生主義の具体化
  2 「実業計画」とその近代化像
  3 中国近代化論の具体化と孫文
 五 孫文の革命論における軍閥観
      ―孫文における一九一九年の意義―
  1 軍閥=反革命的専制階級
  2 護法運動における軍閥認識の転換
  3 軍閥認識の転換と五・四運動
      ―孫文における一九一九年の意味―
 六 孫文における反帝国主義路線の確立
      ―孫文の民族主義論の展開―
  1 孫文の帝国主義論の転回
  2 孫文の反帝国主義路線への展開
第三章 孫文と国共合作
 一 護法から革命への孫文理論の展開
      ―孫文理論の展開とロシア革命―
  1 問題の所在
  2 ロシア革命にたいする孫文の最初の反応
  3 《救国》の二つの道
  4 《革命と反革命》の視座の成立
  5 中国革命とロシア革命
 二 孫文と国共合作
  1 孫文が実現した国共合作
  2 国共合作への孫文の足どり
      ―《人民の力》の発見―
  3 孫文とコミンテルン
      ―連ソ・容共への足どり―
  4 孫文理論の《静かな革命》
 三 孫文の「以党治国」論について
      ―「権」と「能」の均衡による「全民政治」への期待―
  1 「以党治国」にかんする幾つかの問題
  2 「以党治国」論とその展開
  3 「以党治国」と一党独裁
  4 「権・能」二元論と「全民政治」
 四 第二次国共合作と孫文理論の《復権》
      ―中国共産党における孫文理論の再評価―
  1 第二次国共合作の基調
  2 中国共産党における孫文論の変転
  3 中国共産党における孫文論の転換
  4 中国共産党の孫文論の完成
  5 孫文再評価の政治的意味
人名索引
 

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