書籍名 | レクチャー法社会学 |
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シリーズ | αブックス |
著者 |
大橋憲広・ 奥山恭子・ 塩谷弘康・ 鈴木龍也・ 林研三・ 前川佳夫・ 森本敦司著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 268頁 |
発行年月 | 2001年10月 |
定価 | 2,750円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02531-0 |
ジャンル | 法哲学・法社会学・法制史 αブックス |
本の説明 | これまでの法社会学の理論展開と社会事象の現実を読み解くことをテーマに平易に解説。「生ける法」から臓器移植・脳死やリーガルプロフェッション(法律家制度)まで今日的な課題にアプローチする。 |
目次 |
はしがき 序 章 法社会学への接近―近代法システムをめぐって 1 社会・法・法律 2 歴史的産物としての近代国家法 3 ネイション・ステートの揺らぎ 4 開かれた近代法システムヘ 第1章 生ける法―それはどのように語られてきたか 1 「生ける法」と法社会学 2 「生ける法」、生まれる 1 自由法学と法社会学 2 「生ける法」と社会的団体 3 「裁判規範」・「法規」および「法の事実」 3「生ける法」、日本に来る 1 「ある法律」と判例 2 「社会の法律」と「国家の法律」 3 「法的慣行」としての「生ける法」 4 「生ける法」、戦後日本で活躍する 1 法と社会のズレ 2 家族生活と戸籍 3 法社会学にとっての法 5 おわりに―「生ける法」と現代 第2章 紛争処理―争いといかにつきあうか 1 紛争とは何か 2 紛争処理 1 法的処理 2 非法的処理―裁判所が関与しない処理 3 法的処理と非法的処理の関係 3 手続と当事者 1 2つの示唆 2 「手続保障の第三の波」 第3章 法意識と法文化―日本法のアイデンティティを求める旅 1 法意識・法文化研究の過去と現在 1 はじめに 2 法意識研究の始まり 3 「法意識論」から「法文化論」へ 4 法意識・法文化研究の諸相 5 おわりに―法意識・法文化研究の課題 2 医師―患者関係とインフォームド・コンセント 1 はじめに 2 ガン告知と日本人 3 インフォームド・コンセントとは何か 4 インフォームド・コンセントの限界 5 21世紀の医療とインフォームド・コンセント 6 おわりに 第4章 立法学―法は自然科学の進展といかに向き合うか 「臓器移植法」の見直し論争を素材に 1 立法と政策の関わり 1 立法学とは何か―学説史概観 2 立法の前提たる政策 3 立法政策の確定に要する法社会学的思考 2 自然科学と法 1 自然科学の進歩にも社会的制約あり 2 自然科学と異なる法政策決定基準 3 法の役割は自然科学のよりよき発展助長にある 3 脳死と臓器移植をめぐる法的問題 1 「2種類の死」概念の誕生 2 立法に至るいきさつ 3 臓器移植法の成立 4 臓器移植法への反応 1 医学界の状況 2 かみ合わない脳死論争 3 判定への不信 5 立法見直し論争 1 法による規制の必要性 2 死を決定するもの 6 立法政策と法社会学 1 政策決定基準としての社会的合意 2 脳死立法の策定 7 おわりに 第5章 法律家制度(リーガルプ日フェッション)とパラリーガル ―市民に身近な法律家像を探る 1 わが国の「法律家」像 2 法律家制度―リーガルプロフェッション 1 わが国における法律家階層の発展 2 プロフェッションの概念 3 リーガルプロフェッションとしての弁護士 3 パラリーガルプロフェッション 1 準法律家、準法曹、隣接法律専門職種 2 パラリーガルプロフェッションとしての司法書士 3 その他のパラリーガルプロフェツション 4 スタッフ(法律補助職)としてのパラリーガル 1 スタッフとしてのパラリーガル 2 パラリーガルとしての法律事務職員 3 アメリカのパラリーガル 5 司法制度改革と弁護士・パラリーガルの関係 第6章 法の解釈―法の解釈とはどのようなものか 1 ルールをめぐる争いとルールの解釈 2 法の三段論法 3 法解釈の技術と法解釈の性格 4 概念法学批判と法社会学の誕生 5 「科学としての法律学」と法解釈学 6 法解釈論の新しい潮流とその可能性 終 章 近代国民国家の形成と法社会学の展開 1 はじめに 2 日本における法社会学の形成 1 戦前期の法社会学 2 戦後の法社会学 3 おわりに 1 近代化と植民地主義 2 現代の法社会学の課題 参考文献 事項・人名索引 ―コラム目次― 民法判例研究会 東京帝国大学セツルメント事実婚 訴訟と裁判 ラウンドテーブル方式 訴訟事件と非訟事件 隣人訴訟 ヒポクラテスの誓い 自己決定権 臓器移植法の概要 脳死比較法概観 クローン人間 司法制度改革審議会 法曹一元 裁判所のサポートスタッフ |