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書籍名 開発経済学
副題 平和のための経済学
著者 郭洋春
判型 A5判
頁数 218頁
発行年月 2010年2月
定価 2,530円(税込)
ISBN ISBN978-4-589-03231-7
ジャンル 経済学・経済思想
本の説明 開発経済学の展開・発展およびその功罪を戦後各期の動向を踏まえ整理し、概説。開発経済学が格差問題だけでなく、紛争・環境破壊等の地球規模の諸問題の克復へ向け貢献するために平和経済学として再生すべきことを提言。

  
目次 はしがき


◇第T部 開発経済学の生成◇

第1章 開発経済学の今日的課題
  ―南北格差の拡大
 経済とは何か/開発とは何かT(第二次世界大
 戦以前)/トルーマンによる開発概念/開発とは何か
 U(第二次世界大戦以降)/開発とは何かV―イリ
 ッチによるパクス・エコノミカ「論」/全知全能の神となっ
 た開発主義という思想/現在の格差社会を作り
 出した開発競争/開発を巡る新たな議論―センの
 開発論/開発経済学の再生に向けて

第2章 萌芽期の開発経済学
  ―「東西対立」と「南北対立」の狭間から生まれ
   た開発経済学
 2つの課題から始まった戦後世界/アメリカの世界
 戦略から生まれた開発経済学―ロストウの5段階発
 展論/初期に影響力を増した構造主義―貧困の
 悪循環論と輸出ペシミズム論/均衡成長論VS不
 均衡成長論―ヌルクセからハーシュマンへ/理論と実践の
 乖離を深めた開発経済学―実践的課題としての
 不均衡成長論と実践としての均衡成長論


◇第U部 開発経済学の展開◇

第3章 物的成長から人間の成長への開発経済学
  ―Basic Human Needs アプローチ
 戦後初めての長期不況と第三世界運動/「成長
 の限界」のインパクト/新たな開発政策―BHNアプローチ
 /BHNアプローチとは/BHNのメカニズム /BHN登場の背
 景/BHNアプローチの意義と限界

第4章 もう1つの潮流としての開発経済学
  ―従属理論の発展と開発途上国
 第三世界運動の高揚と従属理論/プレビッシュの周
 辺資本主義論/フランクによる世界資本主義認識/
 アミンの社会構成体論/ ウォーラステインによる世界システム
 論/限界を見せる従属理論

第5章 復活した新古典派経済学
  ―『OECDレポート』の衝撃
 相対的地位が低下したアメリカ/OECDレポートの衝
 撃/NICsの成長要因/NICs台頭の持つ意味/岐
 路に立つ開発経済学


◇第V部 開発経済学の発展◇

第6章 量から質への転換を図る開発経済学
  ―人間開発・社会開発
 人間開発概念の登場/人間開発とは何か/人的
 資本論からBHN、そして人間開発論へ/『人間開
 発報告書』の目的/人間開発から社会開発へ/
 新たなパラダイム転換に向けて

第7章 市場の論理に挑戦する制度派経済学
  ―社会的共通資本としての制度派経済学
 制度派経済学とは/社会的共通資本とは/社会
 的共通資本が対象とする世界/制度派経済学の
 課題


◇第W部 開発経済学の再構築◇

第8章 循環の経済学
 開発経済学の再生に向けて/近代社会システムの幻
 想/近代社会システムを問う/平和経済学が考える
 循環/循環型社会/日本政府が考える循環型社
 会に向けた3つのシナリオ/平和経済学が考える循
 環

第9章 地域自立の経済学
 地域自立の前提としての生命系/自立と経済過
 程/地域とは何か/地域自立とは何か/地域自
 立を目指す営み/地元学の出発点/地域学によ
 る新たな取組み/生命系に根差した地域経済

第10章 持続可能の経済学
 今日の環境問題を取り巻く問題/持続可能な開
 発を巡る議論/持続可能な開発とは何か/持続
 可能な開発に秘めた問題点/成長から発展へ/
 持続可能な発展のための経済政策/平和のため
 の経済学


あとがき
参考文献
参考URL
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