書籍紹介

書籍名 新児童福祉論〔改訂版〕
副題 保護型から自立・参加型児童福祉へ
著者 田澤あけみ福知栄子林浩康
判型 A5判
頁数 272頁
発行年月 2006年4月
定価 3,080円(税込)
ISBN ISBN4-589-02925-1
本の説明 データを最新のものに差し替え、児童虐待や少年非行等の深刻化、少子化対策としての子育て支援の施策など、最近の児童福祉の動向を盛り込んだ最新版。20世紀の児童福祉を総括し、児童本位の福祉の構築を志向する。

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目次 はじめに
第T部 総論
 第1章 児童観と児童の権利、児童の福祉
  1 児童福祉概念の成立
   児童期の「発見」と大人との区別
   「クライエント」としての児童
   児童福祉概念と予防
  2 児童の権利と児童福祉
   児童の権利の確立
   児童の二ーズと児童福祉
   児童の権利条約と権利擁護
  3 社会福祉と児童福祉
   人口構造の少子・高齢化
   社会福祉・児童福祉の捉え方の変化
   「福祉国家」から「福祉社会へ」
 第2章 児童を取り巻く環境
  1 現代社会における子育て・「子育ち」の状況
   現代社会における子育ての状況
   現代社会における子育て観とその問い直し
   社会的子育て観の醸成
   青少年期の「子育ち」の状況
  2 現代社会と児童・家族・地域社会
   子どもと家族
   子どもと地域
 第3章 児童福祉の歴史と児童政策
  1 児童救済から児童保護へ
   救貧法下の児童政策
   日本における児童救済・保護活動の歩み
   救貧制度と児童保護
  2 児童福祉法と児童の権利
   「戦後処理」からの出発
   児童福祉法の制定とその特色
   児童の権利と児童憲章
   「児童の権利に関する条約」の採択と批准
 第4章 児童福祉実践の視点
  1 社会と家族との関係
  2 児童ソーシャルワークの分野
   養育への援助
   家族支援の現状
   児童養護施設における自立支援のソーシャルワーク
   児童・家族ソーシャルワークの援助過程
   地域における児童・家族ソーシャルワーク実践の可能性
第U部 児童・青少年福祉の分野
 第1章 児童福祉制度の構造と最近の動向
  1 児童福祉制度・サービスと「社会福祉改革」
   「社会福祉基礎構造改革」と「社会福祉法」の成立
   児童福祉サービスの第三者評価
   児童福祉法一部改正の要点
   子育ての「社会的支援」
   児童福祉行政とサービス構造
   児童をめぐる社会保障
   「男女共同参画」型社会と「児童福祉改革」
  2 養護系児童福祉施設改革
   施設機能改革
   ケア改革
 第2章 養護児童の生活と社会的支援
  1 現代社会における養護問題
  2 社会的養護の場
  3 施策と問題点
   家庭型養護
   施設型養護
   施設環境
  4 家族支援と自立支援
   家族支援
   自立支援
  5 今後の課題
   養護児童のパーマネンシーの保障
   養護児童の権利保障
 第3章 家族の変化と保育制度
  1 女性の就労と保育
   変化する女性の働き方
   親の就労と子どもの二ーズ
   子育て家族への支援の現状
   雇用機会均等と家庭における役割分担
  2 乳幼児期・学童期における生活保障
   保育所制度
   学童保育―放課後の児童の生活
 第4章 現代の児童貧困
  1 児童貧困から家族貧困へ
   児童期の貧困の特質
   福祉国家と「貧困の再発見」、そしてその後
  2 児童労働からの解放
   国際的取り組み
   わが国における児童労働問題
  3 貧困の「女性化」・「年少化」
  4 ホームレス問題と児童・青少年
 第5章 単親(ひとり親)家族の現状と社会的支援
  1 母子家族の現状と施策
   「母子世帯」の定義
   母子家族の状況
   施策の概要
   今後の課題
  2 父子家族の現状とその支援のあり方
   父子家族の現状と施策の概要
   ひとり親家族とジェンダー
 第6章 児童虐待への援助
  1 虐待問題の広がりと対応
   児童虐待の実態
   児童虐待への対応の取り組み
  2 虐待の早期発見
   早期発見の現状
   専門職に求められる役割と能力
   高まる地域の関心
  3 児童と家族への援助の実際
   児童の安全の確保
   在宅支援
   施設保護
   虐待の再発防止
  4 今後の課題
 第7章 現代非行の背景と社会的支援
  1 非行問題の捉え方とその背景
   非行問題の捉え方
   非行少年とその背景
  2 非行の実態と対応
   実態―増加と凶悪化の検証
   対応と課題
  3 改正少年法の成立
 第8章 児童・青少年の発達と保健
  1 子どもの健康と母子保健
   母子保健法の成立とその改正
   施策等の現状
   母体保護法の意義と出生前診断
   今後の課題
  2 障害をもつ児童への社会サービス
  3 ノーマライゼーションから「生活の質(QOL)」へ
   「障害」概念の変化
   ノーマライゼーションとインクルージョン
   施設福祉から在宅・地域福祉へ―障害児福祉施策の今後
 第9章 教育と福祉
  1 学校・教師の福祉的役割
   福祉的援助を要する児童生徒と学校・教師
   学校に来ない児童生徒への援助
  2 学校外での児童生徒への援助
   児童相談所による援助
   保健センター・医療機関による援助・治療
  3 教育と福祉の協働
   教職の特性
   学校をべースにしたソーシャルワーク
   発展の可能性
   協働へのステップ
 第10章 海外の児童福祉
  1 世界の児童福祉を考える
   児童福祉比較研究の試み
   比較研究の目的と課題
   比較事例に学ぶ
  2 アメリカにおける児童福祉政策の動向
   児童福祉政策の歴史と現状
   養護施策
   貧困家族施策の動向―ウェルフェアからワークフェアヘ
  3 ノルウェーの児童福祉
   養護児童の現状
   子どもの権利の尊重と親のエンパワーメント
  4 イギリスの児童福祉
   概要
   カーティス委員会と戦後児童福祉
   シーボームの再編と1975年児童法
   児童の権利と21世紀に向けての改正児童法
   「第三の道」と児童福祉
第V部 課題と展望
 第1章 児童・青少年福祉とジェンダー
  1 ジェンダー問題の視点
   養育者・保育者(ケアラー)をめぐって
   児童・青少年福祉サービス提供過程における役割課題をめぐって
   施設内虐待とドメスティック・バイオレンスの構図
  2 男女共同参画社会における児童福祉サービス
  3 「女性職業」モデルとしてのソーシャルワーカーをめぐる問題の整理
 第2章 児童福祉専門職・従事者のあり方と課題
  1 児童福祉専門職前史
  2 ソーシャルワーカーの専門性と養成
   福祉六法体制と専門職養成の特色
   社会福祉専門職の専門性とソーシャルワーク教育
   ソーシャルワーカーとケアワーカー、そしてソーシャルケア
  3 社会福祉における人材施策の動向と特色
 第3章 今後の課題
   児童福祉概念の再検討
   児童の「意思・想い」の斟酌―保護型児童福祉から自立型児童福祉への転換
   権利擁護・情報提供のあり方
   「子ども家庭福祉」概念の問い直し
   児童期を一貫したサービスヘの転換
   地方分権化とサービスの地域格差
本文注
索引
 

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