書籍名 | 近代日本の福祉実践と国民統合 |
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副題 | 留岡幸助と石井十次の思想と行動 |
著者 |
田中和男著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 252頁 |
発行年月 | 2000年4月 |
定価 | 3,190円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02430-6 |
本の説明 |
明治後期の福祉実践と地方改良が、なぜ結果的に「健全な国民」形成の役割を担うこととなったのか。留岡の地方改良への関与や非行少年の教育、石井の孤児の「良民」への養育などを中心に考察する。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
序 第一章 「地方改良」理念の一断面 ―官製「地方改良」運動の周辺― 一 農村における「社会問題」の展開と対応 二 在村指導者の「地方改良」理念―田村又吉の場合― 三 民間社会事業家の「地方改良」理念―留岡幸助の場合― むすびにかえて 第二章 「地方改良」と留岡幸助 ―その思想と行動をめぐって― はじめに 一 地方改良運動の展開と留岡幸助の位置 二 留岡幸助の「社会」認識と「地方改良」論 むすびにかえて 第三章 石井十次を支えた人々 ―石田祐安と東洋伝道会― 一 時代―一九世紀末の石井十次― ニ リバイバル―二〇世紀大挙伝道と石井十次― 三 WITH―石田祐安と西内天行― 四 夜を行け―東洋伝道会の成立― 第四章 孤児の運命 ―石井十次を支えた人々― はじめに―糸― 一 誕生―岡山孤児院の救済ネットワーク― ニ 伝説―前原定一の生涯― 三 傾斜―宮本きのの生涯― むすびにかえて―小石のように― 第五章 明治中期における少年非行への対応 ―石井十次と留岡幸助の「実践」の意義 はじめに 一 未成年者禁煙法の成立 二 感化法の成立 三 中間考察―それは愛ではない― 四 「家庭学校」と感化教育の実践 むすびにかえて 第六章 明治末年における「健全なる身体」 ―病気・健康とその対策― はじめに 一 内務官僚層とその周辺人の「健康」観 二 社会事業家の「健康」観 むすびにかえて あとがき 人名索引 |