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| 書籍名 | 無償利用契約の研究 |
|---|---|
| 著者 |
岡本詔治著 |
| 判型 | Ａ５判 |
| 頁数 | 446頁 |
| 発行年月 | 1989年2月 |
| 定価 | 7,150円（税込） |
| ISBN | ISBN4-589-01439-4 |
| ジャンル | 民法 |
| 本の説明 | 使用貸借とプレカリウムの両制度の歴史的変遷、理論的構造を究明することによって、無償利用関係の類型化と各々の利用形態の構造・機能を明らかにする。わが国の使用貸借法に新たな解釈論上の分析視角を提示する。 |
| 目次 |
はしがき 序論 １ はじめに ２ 使用貸借とプレカリウム ３ 無償利用と事実利用 ４ 判例の状況 ５ 親族間の無償利用 ６ 本書の課題と構成 第一編 ローマ法 第一章 古代期の法 一 私所有権と社会構造 １ ローマ古代の私的所有 ２ ローマ社会制度の一断面 二 使用貸借の生成 １ 使用貸借の社会的意義 ２ 使用貸借の法的保護 ３ 使用貸借とrei vindicatio ４ 古代法の特質―若干の感想 三 プレカリウムの生成 １ プレカリウムの社会的意義 ２ プレカリウムの法的保護 ３ 特示命令（interdictum）による救済 ４ 古代的プレカリウムの特質――若干の感想 四 小結――古代期の無償利用関係 第二章 前古典期の法 一 使用貸借法の停滞 １ 取引社会の法 ２ 使用貸借の社会的意義 ３ 使用貸借の法的保護（actio in factum） 二 プレカリウムの発展 １ プレカリウムの機能的変化 ２ プレカリウムの法的保護――新展開 第三章 古典期の法 一 使用貸借法の発展 １ 契約法の展開 ２ 使用貸借法の変遷 ３ 使用貸借法の構造 ４ 契約責任と契約利益 ５ creditum理論と要物契約 ６ 占有法・所有法との交錯 ７ 使用貸借法の特質 二 プレカリウムの展開 １ プレカリウムの実際的機能 ２ 役権的プレカリウムの生成 ３ プレカリウムの特質 三 居住利益と無償利用 四 小結 第四章 古典期後の法 一 使用貸借法の後退 １ 所有権法・契約法の動揺 ２ 使用貸借の有償性 ３ 契約責任 ４ 小括 二 プレカリウムの変貌 １ プレカリウムの制度的発展 ２ 西ローマにおけるプレカリウム ３ 東ローマにおけるプレカリウム ４ 小括 第五章 ユースティーニアーヌス帝時代の法 一 使用貸借法の復活 １ commodatum概念の蘇生 ２ 契約責任 ３ 「要物契約」構成の完成 二 プレカリウムの完成 １ プレカリウムの契約保護 ２ プレカリウムの責任 三 小結 結びに代えて 第二編 近代法 Ⅰ 近代ヨーロッパ諸国の法 第一章 フランス法 １ Pothierの所説 ２ 民法典の立場 第二章 オーストリア法 １ 民法典の立場 ２ 学説の状況 第三章 イタリア法とスイス法 １ イタリア民法 ２ スイス債務法 第四章 ドイツ法 一 ドイツ固有法とプロイセン法 １ ドイツ固有法 ２ プロイセン一般ラント法 ニ 一九世紀普通法学の立場 １ 使用貸借 ２ プレカリウムの構造 ３ プレカリウムの現実的機能 ４ プレカリウムの性質論争 ５ 小括 三 民法典編纂史 １ 第一草案 ２ 第二草案 ３ 小括 四 その後の展開――まとめに代えて Ⅱ 日本法 第五章 日本法 一 旧民法の立場 ニ 現行民法典 三 その後の展開 終論 １ 使用貸借 ２ プレカリウム 主要文献 |
