書籍紹介

書籍名 グラムシを読む
副題 現代社会像への接近
著者 松田博
判型 四六判
頁数 310頁
発行年月 1988年11月
定価 2,750円(税込)
ISBN ISBN4-589-01424-6
本の説明 アントニオ・グラムシ(1891〜1937年)の没後50年をすぎた現在、世界各国で彼の思想への関心がとみに高まってきている。本書は社会諸科学におけるグラムシの思想と理論の意義を、近年のグラムシ研究の広がりと深まりを手がかりに再検討する。

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目次  序
1 ヘゲモニー論の射程
 はじめに
 1 ヘゲモニー概念の形成
 2 『獄中ノート』におけるヘゲモニー論の展開
 3 グラムシのヘゲモニー論の特質
    ―イデオロギーの新しい問題設定との関連で―
 おわりに
2 現代社会像への示唆
   ◆「フォード主義」と「受動的革命」
 はじめに
 1 資本主義の「合理的再編成」
    ―「アメリカニズムとフォード主義」―
 2 「受動的革命」
3 「合理性」概念の二つの位相
   ◆創造的変革的合理性と規範的社会的合理性
 はじめに
 1 創造的変革的合理性
    ―目的論的-政治的合理性―
 2 人格性の創造
    ―合理性と「非合理性」―
 3 規範的―社会的合理性
    ―必然性と文化・経済の規則性―
 むすび―新しい合理性にむけて―
4 社会・人間・行為
    ◆社会学と社会的行為論への理論的示唆
 はじめに
 1 進化論的社会学に対する批判とグラムシの法則観
 2 実践の哲学と経験科学
 3 社会と人間における「歴史的ブロック」
 4 人間についての経験科学的考察
 5 新しい文化の創造と哲学、ヘゲモニー
5 国家とヘゲモニー
   ◆イギリスにおけるニューレフトとグラムシ
 1 六〇年代後半のニューレフトとグラムシ
 2 改良主義とグラムシ批判
 3 改良主義と「受動革命」
6 地平としての文化
   ◆グラムシの文化社会学
 はじめに―文化問題の射程
 1 歴史と文化―文化問題生成の過程
 2 生活と文化―大衆文化と民衆の生活の合理化
 3 民衆と文化―文化の批判的機能と民衆の自律的文化
 おわりに―文化とヘゲモニーの問題構成
7 言語病理問題
   ◆グラムシ言語論からの示唆
 はじめに
 1 「言語障害」問題の諸相
 2 言語治療教育研究の諸課題
 3 グラムシの言語問題から言語治療教育の方法について
 おわりに
8 〈人格〉理論への基礎視角
 1 〈人格〉理論の背景
 2 マルクスにおける人間と人格
 3 グラムシにおける人間と人格
9 ジャーナリスト・ジャーナリズム論
 はじめに
 1 ジャーナリストの誕生
 2 グラムシのジャーナリスト時代
 3 「ノート24」
 4 「総合的ジャーナリズム」
 5 グラムシに学ぶ
あとがき
 

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