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書籍名 人間の安全と刑法
シリーズ 立命館大学法学叢書第11号
著者 生田勝義
判型 A5判
頁数 204頁
発行年月 2010年11月
定価 3,520円(税込)
ISBN ISBN978-4-589-03303-1
ジャンル 刑事法
本の説明 犯罪に対する強い不安から、厳罰化などの刑事規制強化さらに人権保障に必要とされてきた刑法原則を後退させている主因を、新自由主義政策と「自己決定・自己責任」思想に求め分析。

目次 はしがき

序 論 〈人間の安全と刑法〉を考える
  世紀転換期の刑法現象の特徴/この現象をど
  う考えるか/何をなすべきか/おわりに

第1章 厳罰主義と人間の安全
    ■刑法の役割についての一考察
  はじめに/厳罰化立法の論拠に対する疑問/
  刑罰威嚇や警察監視の犯罪抑止力とは/厳罰
  主義イデオロギーとその批判/厳罰主義の帰
  結と対抗戦略/おわりに

第2章 日本の犯罪発生傾向と検挙率の動向
  はじめに―問題の所在/犯罪認知件数と検挙
  率の動向/外国との比較/「体感治安」悪化の
  要因は何か/治安政策の強化で安全を守れる
  か/おわりに

第3章 刑罰の一般的抑止力と刑法理論
    ■批判的一考察
  はじめに/危険運転致死傷罪立法の効果につ
  いて/道交法改正による飲酒運転厳罰化の抑
  止効果/若干の理論的帰結/一般予防刑論と
  法益保護思想―刑罰論と犯罪論の関係/刑事
  立法による規範意識の形成という見解の登場
  /おわりに

第4章 組織犯罪と刑法
  はじめに/国際協調による組織犯罪対策立法
  の特徴/組織犯罪対策と近代刑法原則/刑事
  規制強化論と新自由主義/おわりに―今後の
  課題

第5章 人身取引問題の新展開
  基本的視座―人間の尊厳と人権/人身取引被
  害の現状/人身取引対策の現状/何をなすべ
  きか/おわりに

第6章 日本の治安法と警察
    ■その動向と法的課題
  はじめに―本章の目的/概念の整理/日本の
  治安法と警察の基本的特徴/日本における治
  安法の構造/日本における警察の構造/警察
  とその他の情報機関との関係/警察腐敗の顕
  在化と刷新の動き/おわりに

補 章 刑法学における人権論の課題
 1 治安と刑事立法
  ■安全と自由と刑法
   はじめに/激動の意味と刑法学の課題/行
   為原理の意味とその射程/核心刑法と広範
   で穏かな介入法の理論/治安と刑法の関係
   /刑事立法の活性化論に対する若干の疑問
   /厳罰化論の人間像・社会像/おわりに
 2 行為原理、社会侵害性論、自由と連帯
   はじめに/行為原理と社会侵害性論/人権
   である自由と博愛・連帯との関係
 3 広島市暴走族追放条例違反被告事件最高裁判
  例評釈
  ■最高裁平成19年9月18日第三小法廷判決
            (形集61巻6号601頁)
   事実の概要/判旨/評釈

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