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書籍名 支払免責制度の研究
著者 島田志帆
判型 A5判
頁数 318頁
発行年月 2009年3月
定価 7,150円(税込)
ISBN ISBN978-4-589-03156-3
ジャンル 商法・会社法、経済法
本の説明 手形金の支払責務を負担する手形責務者は、裏書の連続した手形の所持人に支払えば、たとえその所持人が真の権利者でなくても、その支払により免責される。本書は、この支払免責制度を、歴史的・比較法的に考察する。

目次  はしがき

 文献略語表


序 章

 第1節 問題意識
 第2節 本書の課題と構成


第1章 支払免責制度の法的構造

 第1節 はじめに
 第2節 手形債務者の支払免責と所持人の形式的
    資格の関係
   1 手形法40条3項の法的構造を巡る議論
   2 所持人の「形式的資格」
   3 裏書の連続と権利行使の「資格」
 第3節 ドイツにおける支払免責制度の生成と確
    立
   1 普通ドイツ手形条例36条の成立
   2 いわゆる善意取得制度の導入
   3 支払免責と善意取得の関係
     ―1861年ニュルンベルク改正法におけ
      る議論
   4 小括
 第4節 有価証券理論としての支払免責
   1 資格者に対する支払と免責
   2 学説にみる支払免責の理論構造
   3 小括
 第5節 統一手形法の受容と現行ドイツ手形法に
    おける支払免責制度
   1 統一手形法40条3項の成立史
   2 ドイツ手形法40条3項における議論
     ―適用範囲と「悪意」概念に関して
   3 小括
 第6節 手形法40条3項の意義と適用範囲
   1 支払免責制度における
        所持人の形式的資格の意義
   2 手形法40条3項の意義と適用範囲
 第7節 小括


第2章 民法上の指図債権における
        債務者の支払免責

 第1節 はじめに
 第2節 民法470条の立法趣旨
   1 弁済の効果と債務者の免責
   2 「所持人ノ真偽及ヒ其書名,捺印ノ真偽」
    の「調査義務」「調査権」
   3 民法470条に関する学説の展開
 第3節 商法草案における所持人の「資格(Legiti
    -mation)」と債務者の支払免責
   1 所持人の形式的資格と実質的資格
   2 手形債務者の調査権と支払免責
   3 手形債務者の支払免責と所持人の形式的
    資格
   4 所持人の形式的資格と弁済受領資格
   5 小括
 第4節 民法470条の法的構造と所持人の同一性
    についての調査義務
 第5節 小括


第3章 手形法における裏書の連続の意義

 第1節 はじめに
   1 問題の所在―わが国における「裏書の連
    続」の意義についての変容
   2 分析の素材と観点
 第2節 ドイツにおける支払拒絶証書の作成に関
    する学説の展開
   1 支払欠缺による遡求の要件
   2 支払呈示と支払拒絶証書作成の関係
   3 小括
 第3節 遡求健保全と所持人の形式的資格
   1 現行ドイツ手形法における支払拒絶証書
    作成のための形式的資格
   2 わが国への妥当性
 第4節 小括


終 章


付論1 預金者と銀行の利害調整基準に関する一試
   論 ―払戻請求書の免責的効力を基礎に
   1 はじめに
   2 民法480条の沿革
   3 ドイツ民法370条における債務者と債権
    者の利害調整基準
   4 わが国への示唆

付論2 預金払戻しに関する免責約款の効力
   1 はじめに
   2 免責約款と民法478条の関係
   3 偽造小切手・手形の支払と銀行の免責
   4 預金払戻しに関する免責約款の効力
   5 結びに代えて

付論3 【判例研究】
  盗難通帳による
       不正な預金払戻しと預金者の過失
   1 免責要件としての預金者の過失
   2 預金者の過失と過失相殺


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