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書籍名 途上国社会の現在
副題 国家・開発・市民社会
著者 松下冽
判型 A5判
頁数 290頁
発行年月 2006年1月
定価 2,750円(税込)
ISBN ISBN4-589-02896-4
ジャンル 国際関係・外交
本の説明 途上国社会の現状と諸問題が包括的・構造的にわかる教科書。国家・開発・市民社会の3つをキータームに据え、グローバル化の展開によって変容したこれらの相互関連性の枠組みをとらえる。
目次 はしがき
 序章 発展途上国の現在と可能性/松下冽
  1 グローバル化時代と「国家−開発」関係
  2 発展途上国における国家をめぐって
  3 「国家と市民社会−民主主義」関係
  4 「市民社会と市場」関係
  5 コンセンサス型「国家−開発−市民社会」関係
  6 シナジー型「国家−開発−市民社会」関係
  7 本書の課題
第T部 国家と開発
 第1章 アジアにおける「国家と企業」
      ―産業政策の変容と「国家」の役割をめぐって―/井出文紀
  1 はじめに
  2 アジアの経済成長と「国家」の役割
  3 国家―企業関係の変容と産業政策の模索―
  4 おわりに
 第2章 改革開放時代の中国―「国家」と「市場」の関係―/下野寿子
  1 はじめに
  2 計画経済時代の中国
  3 改革開放への転換―漸進主義的改革―
  4 生産力の増強から安定的な高度成長へ
  5 おわりに
 第3章 NAFTAとメキシコの変化/ビクトール・ロペス・ビジャファーニェ
  1 はじめに
  2 経済―ネオポピュリズムからネオリベラリズムへ―
  3 NAFTAとその経済効果
  4 政治―PRI支配の終わり―
  5 社会―経済的・政治的転換とメキシコの人々―
  6 むすび
第U部 国家と社会
 第4章 途上国における軍の役割
      ―フィリピンにおける国軍の政治関与の諸相―/山根健至
  1 はじめに
  2 軍の政治介入の研究
  3 フィリピンにおける国軍の役割の展開―独立から民主化まで―
  4 民主化後のフィリピン政治と国軍
  5 エストラーダ政権の崩壊と国軍
  6 むすび
 第5章 民主化時代のインドネシアにおける国家暴力の変容/本名純
  1 はじめに
  2 国家暴力の財政破綻
  3 二つの「民主改革」
  4 利権プロジェクトとしての紛争
  5 「シマ」争い
  6 地方ボスとの結託
  7 おわりに―ハイジャックされた市民社会?―
 第6章 中東政治におけるイスラーム主義運動の位置
      ―多様化・多極化する方向性―/吉川卓郎
  1 はじめに
  2 中東イスラーム主義運動の方向性を巡る先行研究と問題点
  3 イスラーム主義運動による政治参加―ヨルダンのムスリム同胞団の事例―
  4 むすび―暫定的評価―
第V部 躍動する市民社会
 第7章 韓国における市民社会と公共圏
      ―デジタル・デモクラシーの射程―/文京洙
  1 「公共圏」論議の文脈
  2 グローバリゼーションと現代韓国
  3 2004年総選挙と韓国政治の転換
  4 デジタル・デモクラシーの可能性と限界
 第8章 途上国の子どもをめぐる危機と「子ども参加」の実践
      ―インドの事例をもとに―/中根智子
  1 はじめに
  2 インドの子ども達―危機的状況―
  3 期待される市民社会の役割
  4 「子ども参加」の実践―Loreto Day School、 Sealdhaの挑戦―
 第9章 交錯するエスニシティとネイション
      ―中央アメリカの先住民運動を例に―/小澤卓也
  1 はじめに
  2 衝突するエスニシティとネイション
  3 先住民運動の新展開
  4 絡み合うエスニシティとネイション
  5 むすびにかえて
 第10章 ラテンアメリカにおける都市遺産の保護と復興
      ―90年代に開花した新たな「官−民」管理モデルに向けて―
                         /イグナシオ・アリスティムニョ
  1 はじめに
  2 ラテンアメリカの歴史地区
  3 都市遺跡保護の新しい管理方法
  4 結論
  補論「チェ・ゲバラの伝説」/ホルヘ・ラファエル・ディマーシ
第W部 途上国と国際関係
 第11章 華人ネットワークと中国僑郷の事例研究
      ―「福州」新移民の動向と僑郷の変容について―/小木裕文
  1 グローバル化する華人とネットワーク
  2 福州新移民の動向
  3 福清僑郷社会の変容について
 第12章 国連の民主化政策及びアフリカの人権/龍沢邦彦
  1 序論
  2 アフリカにおける民主化と人権
  3 アフリカにおける地域的な人権保護制度としての人及び人民の権利に関するアフリカ憲章
  4 おわりに
 第13章 帝国の逆襲
      ―グローバルな世界の南側におけるグローバリゼーション、テロとの戦い、
                 そして人間の安全保障(の欠如)―/ジョルジョ・シャーニー
  1 はじめに
  2 グローバリゼーション、不平等そして人間の安全保障(の欠如)
  3 安全保障ディスコースのインプリケーション
  4 結論
コラム1 発展可能性のあるベトナムの地場産業/出井富美
コラム2 建設ラッシュと貧富の差の拡大/寺本衣里
コラム3 途上国の保険衛生―NGOの視点から―/岡本明子
コラム4 アフリカで活躍するエイズ紙芝居/矢口真琴
コラム5 文化の良識/ラファエル・佐藤
 

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