| 書籍名 | イギリス社会保障の史的研究〔Ⅱ〕 |
|---|---|
| 著者 |
樫原朗著 |
| 判型 | Ａ５判 |
| 頁数 | 692頁 |
| 発行年月 | 1980年2月 |
| 定価 | 12,100円（税込） |
| ISBN | ISBN4-589-02871-9 |
| 本の説明 |
〔Ⅱ〕両大戦間期の保険・救貧法の運営から戦後の社会保障の形成へ この書籍は品切につき入手できません |
| 目次 |
目次 序章 両大戦間期のイギリスの社会保障政策の性格と社会保障の形成過程 １ 両大戦間期のイギリス社会保障政策の性格 ２ リベラル・リホームの性格とその後の運営と政策の推移 ３ イギリス社会主義思潮と労働党の政策 ４ 社会保障の推進過程の概略と特徴 １ 失業保険の再建 ２ 救貧法廃棄への道 ３ 包括保険（All-in Insurance） ４ 家族手当 ５ 老齢年金 ６ 国民健康保険から国民保健サービスヘ ７ 戦時体制下における変遷から戦後の社会保障へー一九一一年との違いを含めてー 第一章国民健康保険の運営ー基本的問題と運営過程にみる健康保険の限界ー １ はじめに ２ 健康保険の制度および運営面の基本的問題 ３ 戦争と健康保険の繁栄 ４ 大戦後の積立式健康保険と認可組合の限界の露呈 ５ 一九二〇年以後における欠陥の露呈ー医師の報酬の改訂と『健康保険に関する王立委員会報告』にみる問題点ー ６ 失業と仮病ー失業の健康保険への影響ー ７ むすび 第二章 老齢年金の変容ー無拠出年金から拠出年金へー １ はじめに ２ 無拠出年金の展開 ３ 寡婦・孤児・老齢拠出年金法の成立 １ 拠出年金 ２ 寡婦及び孤児年金基 ４ 拠出年金形成におよぼした状勢と利害関係者の論争 ５ 拠出年金の運営とその後の変遷 第三章 両大戦間期における失業保険の変容 １ はじめに ２ 一九二〇年の失業保険法の成立まで ３ 失業保険の崩壊の始まり ４ 一九二〇年代の表面上の安定ー失業保険の役割に対する考え方の変化と安定装置の除去ー ５ 世界恐慌下の労働党政府の失業ならびに失業保険対策 ６ 労働党政府崩壊後の新政策の始まりー保険と扶助の分離(失業保険法定委員会と失業扶助局の創設)ー ７ 一九三五年以後の推移 ８ むすび 第四章 救貧法の廃止にむけてー貧民救済から公的扶助への変質過程ー １ 救貧法廃止の遅れた理由とその背景 ２ 一九〇年以後一〇年あまりの間の救貧政策の推移 ３ 失業と戸外救済とポプラリズム ４ 貧民救済委員会廃止のための闘争と妥協ーチェンバレンとチャーチルー ５ 一九二九年の地方行政法ー貧民救済委員会の廃止と財政改革ー ６ 地方的救済から全国的公的扶助への前進過程 ７ むすび 第五章ベヴァリジの社会保障計画 １ 社会保険および関連サービスの調査・検討の必要性 ２ ベヴァリジ委員会任命の背景と報告書作成およびその後の経過 ３ ベヴァリジの社会保障計画の内容 １ 社会保障の定義と国民最低限の考え方ならびに社会保障計画の形成 ２ 三つの前提 ３ 三つの異なった方法の組み合わせと社会保険計画の六原則 ４ 特殊な問題を含むものー年金と労災保険 ５ 葬祭一時金と簡易生命保険 ６ 拠出率と予算 ４ 『自由社会における完全雇用』、『雇用政策に関する白書』と社会保障 第六章 家族手当制度の形成 １ はじめに ２ 一八世紀末の最低賃金と家族手当の問題 ３ 一九世紀末から二〇世紀初頭における児童教育と児童扶養の問題 ４ 両大戦間期の家族手当の関心と運動 ５ 両大戦間期の修正型劣等処遇の手段としての手当の論理と現実の展開ーマクニコル議論を中心にー ６ 第二次大戦時以後の家族手当の具体化の過程とその後 １ 一九四三年までの原理の形成 ２ 原理の形成から実施の段階へ ３ その後の展開と問題 第七章国民保健サービスの形成ー医療社会化論の展開と国営医療サービスの形成ー １ 医療社会化論展開の背景 ２ 一九一三年から一九一八年にかけての問題ー健康保険の改革問題を中心にー ３ 第一次大戦直後の改革論ー保健省の設置とドウソソ報告ー ４ 篤志病院の展開と私的病院保険ー国民健康保険と国民保健サービスをつなぐものー ５ 一九三〇年代半ば頃以後の医療制度改革への胎動 ６ 第二次大戦中における病院計画と医師および労働党の医療社会化論 ７ 医療社会化へむけての大戦中における国家の調査と計画ーベヴァリジ報告、白書及びそれに対する医師の反応と改革案の提示ー ８ ベヴァンの保健大臣就任と国民保健サービス法の成立 ９ 医師とのたたかいと実施 10 一般開業医の人頭割報酬の問題 11 むすびにかえて 第八章イギリス社会保障の形成ー大戦時の推移から大戦後の立法の形成ー １ 平等主義的な租税措置 ２ 第二次世界大戦初期からベヴァリジ報告へ至る間の社会保障に関する立法と意識の転換 ３ ベヴァリジ報告 ４ ベヴァリジ報告以後の展開 ５ チャーチル政府の立法作業 ６ アトリーの勝利と社会保障関係法案の準備 ７ 社会保障に関する法律の制定 １ 国民保険省法と家族手当法 ２ 国民保険法と国民保険(産業傷害)法 ３ 国民扶助法 |
