書籍紹介

 

書籍の購入は
こちら

書籍名 イギリス社会保障の史的研究〔T〕
著者 樫原朗
判型 A5判
頁数 618頁
発行年月 1973年11月
定価 16,500円(税込)
ISBN ISBN4-589-02870-0
ジャンル 社会保障・社会福祉
本の説明 〔T〕救貧法の成立から国民保険の実施まで
目次 序章
 1 はじめに
 2 救貧法と友愛組合
 3 貧民問題から労働者問題へ
 4 福祉国家の始まりと国民保険の選択
第一章 エリザベス救貧法とその改革論
 1 エリザベス救貧法へ至る途
 2 一六〇一年の救貧法の制定とその運営の推移
 3 居住地法の制定
 4 一七世紀後半の救貧法改革論―貧民の有利な雇用論
第二章 一八世紀の労役場問題
 1 はじめに
 2 一八世紀の労役場へ至る過程
 3 ナッチブル法の成立
 4 ギルバート法の成立
 5 一八世紀の労役場の特徴と評価
第三章 スピーナムランドを中心とする賃金補助制度
 1 一八世紀末の社会経済状況と貧困対策法案
 2 スピーナムランドの賃金補助制度
 3 賃金補助制度に関する見解の展開と賃金補助制度の実態
 4 賃金補助と家族手当の区別と家族手当としての見解の展開
 5 むすび
第四章 改正救貧法の成立
 1 はじめに
 2 改正救貧法に関する王立委員会報告に導く政治的経済的思想
 3 救貧法王立委員会の設置とその報告
 4 改正救貧法
第五章 改正救貧法の運営と救貧政策の推移
 1 七三年後における原則の変化
 2 救貧法委員の活動と求援抑制政策の効果
 3 戸外救済
 4 一八七〇年頃以後の変遷と救貧政策の革新
 5 救貧法による医療への途―イギリスにおける医療保障の起源―
第六章 友愛組合の形成過程
 1 CorporationからAssociationへ
 2 初期の友愛組合
 3 友愛組合成長の条件
 4 友愛組合国営論
 5 友愛組合法の成立
 6 友愛組合と同職組合
第七章 自助の時代における保険―ヴィクトリア時代の友愛組合と簡易保険―
 1 友愛組合発展の背景
 2 友愛組合の目的と形態
 3 疾病手当を支給する友愛組合
 4 疾病手当を支給しない組合(集金組合)と簡易生命保険会社
 5 むすび
 第七章附録〔参考資料〕 友愛組合法の変遷
第八章 友愛組合の機能の限界
 1 はじめに
 2 友愛組合の主たる機能
 3 最高の発展段階における友愛組合の状態
 4 労働組合の相互扶助機能
 5 友愛組合の組織ならびに機能の変遷
 6 友愛組合の機能の限界
第九章 労働者災害補償制度の形成―その思想と強制保険不成立の経緯―
 1 はじめに
 2 使用者責任法の形成とその欺瞞に対する闘争
 3 アスキス法案にみる思想と保険制度への反対
 4 労働者補償法の形成―ジェボンズのチェンバレンへの影響―
 5 非保険立法の意味するもの
第一〇章 民衆の窮乏の調査と失業対策
       ―一九世紀末以後のイギリス救貧法原則への攻撃―
 1 はじめ
 2 社会主義者の運動と国民最低限の思想
 3 民衆の窮乏の調査―ブースとランウトリー―
 4 失業対策とその意義
第一一章 一九〇八年の老齢年金制度
 1 はじめに
 2 一九世紀末以後の老齢年金の調査と論争(拠出制から無拠出制へ)
 3 政治的転換と年金制定の基盤の成熟
 4 年金制度の形成
 5 その後の問題と意義
第一二章 一九〇九年の救貧法委員会報告
 1 王立救貧法委員会報告とその背景
 2 多数派報告
 3 少数派報告
 4 両報告書の相違
 5 救貧法報告書の帰結
第一三章 一九一一年の国民健康保険―友愛組合、簡易生命保険業ならびに
             医師会の角逐とロイド・ジョージ型保険の成立―
 1 はじめに
 2 ロイド・ジョージの当初の方針と考え方
 3 法案の形成(簡易保険業界の参加の要求と国家保険への成長)
 4 圧力団体の闘争と法案の推移
 5 労働者側の態度
 6 保険法形成の最終段階
 7 医師会の反乱(国民保険法成立後の状況)
 8 機構の形成と法律の実施状況
 9 一九一三年以後の数年間の若干の問題と影響
 10 むすび
 〔参考〕国民健康保険(国民保険法第一部)の概要
第一四章 未踏の分野「国営失業保険」の始まり
 1 はじめに
 2 職業紹介所法の成立
 3 以前の失業保険とその調査
 4 失業保険法案の形成
 5 失業保険の成立とその後
 6 むすび
第一五章 イギリス社会保障(初期)における選択
       ―国民効率・国民最低限の思想の方向と社会保険―
 1 はじめに
 2 自助の時代から国家介入への過程における保険
 3 国民効率運動と国民最低限の思想
     ―社会改良主義者と帝国主義者を結合するもの―
 4 ウェッブの保険に対する考え方
 5 民衆予算の意味するもの
 6 初期社会保障における選択
 7 むすび
【補論】 新救貧法の形成過程とその初期の運営
 

本を探す

書籍キーワード検索

詳細検索

書籍ジャンル検索