書籍紹介

書籍名 核の時代と東アジアの平和
副題 冷戦を越えて
著者 木村朗
判型 四六判
頁数 226頁
発行年月 2005年6月
定価 2,640円(税込)
ISBN ISBN4-589-02852-2
本の説明 20世紀の負の遺産(原爆・核兵器・2つの世界政府など)は21世紀に残された課題である。その課題とポスト冷戦の世界秩序のなかで、東アジアにおける平和・安全保障の確立を展開する。



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目次 序 章 新しい世界秩序と東アジアにおける平和の模索
 冷戦の負の遺産としての原爆
 1 世界戦争と新しい世界秩序の形成―戦争と秩序の相互関係をめぐって
 2 東アジアの「冷戦構造」と朝鮮半島問題
 3 戦後日本の軌跡と安保・沖縄問題―失われた「もう一つの選択」を求めて
 4 原爆(核兵器)問題をめぐる過去と現在―「被害」と「加害」の二重構造を越え

第T部

第1章 ポスト冷戦と新しい世界秩序
 はじめに―「9・11」で世界は変わったのか?
 1 二つの「世界政府」としての冷戦
 2 ポスト冷戦と「パートナーシップ」
 おわりに―「世界政府」の展望
第2章  帝国的秩序と地域主義―東アジアにおける平和の構想
 1 はじめに
 2 帝国と地域主義
 3 東アジア地域主義プロジェクト―帝国的秩序への補完と対抗
 4 東アジア地域主義と平和の構想―むすびにかえて
第3章 韓国の統一政策、対北政策の歴史的な展開
 はじめに
 1 二つの政府の成立
 2 朝鮮戦争と分断の固定化
 3 体制間競争の時代
 4 国際環境の変化と平和統一路線
 5 韓国の「北方外交」と脱冷戦過程
 6 朝鮮半島「危機」の時代
 むすびに
第4章  アメリカの軍事施設の現状と展望―在沖米軍基地の返還問題を中心に
 はじめに
 1 米軍基地のグローバルなネットワーク
 2 アメリカにおける基地閉鎖・再編のプロセス
 3 海外における米軍基地の閉鎖・再編の問題
 4 日本における米軍基地の閉鎖の手続きと財政支援のあり方の問題
 5 沖縄における米軍基地の閉鎖・再編の経緯
 6 日本政府の「現状維持戦略」の問題
 7 コスト削減論理の優位性の問題
 おわりに
  コラム アラビア海で見た自衛隊―テロ特措法とイラク派遣の現場から

第U部

第5章 被爆・戦争体験の「記憶」と「継承」に関する諸問題
    ―平和をめぐる意識状況と「被爆体験の思想化」という課題に関連して
 はじめに
 1 被爆・戦争体験の「風化」と「継承」という課題
 2 「継承」を期待される者の側の状況
 3 「被爆」という体験の意味
 おわりに
第6章 “おばけ”を見た人たち―在外被爆者の終わらない戦争
 1 韓国のヒロシマ
 2 “おばけ”を見た人
 3 第2の手帳裁判
 4 戦争の本質はらむ在外被爆者問題
第7章 「正義の戦争」とアメリカ―原爆と劣化ウラン弾を結ぶもの
 はじめに
 1 9・11事件とブッシュ政権による「対テロ戦争」の発動
 2 原爆投下問題の見直しと無差別爆撃の歴史的変遷
 3 ブッシュ政権の新しい核先制使用戦略と劣化ウラン弾使用問題をめぐって
 おわりに―「21世紀型の新しい戦争」の克服に向けて
コラム 核のGlobalization ―映画〔ヒバクシャ―世界の終わりに〕より

おわりに

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