書籍名 | 北海道と憲法 |
---|---|
副題 | 地域から地球へ |
著者 |
太田一男・ 鳥居喜代和編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 256頁 |
発行年月 | 2000年5月 |
定価 | 2,640円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02438-1 |
本の説明 |
北海道の憲法問題を題材にして考える憲法入門書。開拓以来、国策展開に翻弄されてきた一地方・北海道の軌跡を憲法の理念から照射する。先住民としてのアイヌの権利、北方領土問題、恵庭・長沼裁判、JR採用差別事件などを取り上げる この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
はしがき 序章 北海道と憲法問題〔太田一男〕 1 はじめに 2 日本近代化の中の北海道 3 敗戦国日本と北海道 4 「HASTIC」生産社会化と北海道の憲法問題 5 北海道の可能性 第T部 統治ー暮らしと仕組みー 第1章 道民の暮らしと統治の仕組み〔伊藤雅康〕 1 道民にとって選挙は身近か? 2 道民にとって裁判は身近か? 3 道民にとって法律は身近か? 第2章 北海道の経済開発と道民生活〔平木隆之〕 ートマム大型リゾート開発とバイオ・ローカリズムー 1 はじめに 2 トマムリゾート開発とローカル・コモンズの悲劇 3 生物多様性保護と地域住民 4 おわりに 第3章 北海道開発と財政〔伊藤悟〕 1 はじめに 2 北海道開発の歴史と特質 3 北海道開発と財政 4 北海道の工業団地と税財政 5 二一世紀の北海道開発 第4章 北海道の自治制の歩み〔河合博司〕 1 はじめに 2 明治地方自治制の成立と府県制 3 明治地方自治制と北海道制 4 戦後改革と都道府県制 5 戦後北海道制の特徴 6 分権と自治の課題 第U部 人権ー市民社会とマイノリティーー 第5章 女性の権利は人権である〔君島東彦〕 ー憲法二四条、国達文書、ドメスティック・バイオレンスの克服ー 1 日本国憲法第二四条 2 ドメスティック・バイオレンス=夫の暴力 3 国連における女性の権利 4 「女のスペース・おん」の活動 5 ドメスティック・バイオレンスの克服 第6章 障害者の福祉と人権ー北海道の新しい取り組みー〔犬澤史伸〕 1 はじめに 2 国連による各種権利宣言等の流れ 3 わが国における障害者福祉の理念 4 北海道における障害者を取り巻く問題 5 北海道における障害者問題に対する新しい取り組み 第7章 日本の先住民族:アイヌ〔大場崇代〕 1 明治期以前のアイヌと和人 2 近代化の中で 3 民族の復権を目指して 第8章 教育の自由ー旭川学カテスト事件ー〔後藤徹〕 1 旭川学テ事件はなぜ起きたのか 2 文部省学テの非教育性 3 判決 4 結びに代えて 第9章 労働基本権ーJR採用差別北海道事件〔後藤徹〕 1 国鉄改革=分割民営化の問題点 2 JRの職員採用に当っての差別と採用を拒否された者の不利益 3 救済命令 4 救済命令取消請求事件の判決 5 結びに代えて 第V部 平和ー平和的生存権と実践ー 第10章 平和的生存権ー恵庭・長沼から世界へー〔大場崇代〕 1 恵庭事件 2 長沼事件 3 安全保障は誰のために 第11章 平和に関する教育実践〔前田輸音〕 1 北海道の憲法学習 2 四つの実践 3 「平和的生存権」の視点から 第12章 民際外交ー北海道から発信する国際関係ー〔片野淳彦〕 1 はじめに 2 民際外交の生成と発展 3 民際外交の現在(いま) 4 民際外交の将来へむけて 第W部 歴史ー国境と戦後ー 第13章 北方四島(領土)問題ー未解決の戦後処理問題〔小林公司〕 1 概観 2 北方四島の帰属をめぐる問題 3 ドイツ・ポーランド間の国境画定 4 北方四島をめぐる課題と展望 第14章 中国人強制連行・強制労働〔長利一〕 1 事実の概要 2 東京裁判 3 戦後補償裁判 4 戦争責任・戦後責任と憲法原理 第15章 北海道の憲法裁判〔岩本一郎〕 1 はじめに 2 平和と環境 3 自律と自由 4 民主主義と参政権 資料 日本国憲法・大日本帝国憲法 事項索引 |