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書籍名 | 純粋法学とイデオロギー・政治 |
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副題 | ハンス・ケルゼン研究 |
著者 |
兼子義人著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 274頁 |
発行年月 | 1993年3月 |
定価 | 7,150円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-01708-3 |
ジャンル | 法哲学・法社会学・法制史 |
本の説明 | 戦前戦後を通じてわが国の法学界に多大な影響を与えてきたハンス・ケルゼンの研究を通して、イデオロギー的・政治的対立状況の中での法理論のあり方を追求しつづけた故・兼子立命館大学教授の論考の集成。序天野和夫、解説田中成明 |
目次 |
編者序 T ケルゼンの純粋法学と正義論 1 ケルゼンの「純粋法学」における「存在」と「当為」について 一 はじめに 二 法における「存在」と「当為」をめぐるわが国の諸論議(一) 1 H・ケルゼンの基本的立場 2 美濃部達吉博士の法律観 3 横田喜三郎博士の法律観 三 ケルゼン「純粋法学」における「存在」と「当為」について 1 「法秩序」論 2 「法の効力」論 3 認識対象の成立の論理構造 四 法における「存在」と「当為」をめぐるわが国の諸論議 1 恒藤恭博士の法律観 2 川島武宜博士の法律観 3 藤田勇教授の法律観 五 ケルゼン「純粋法学」の真理性について 1 法的存在と法的当為との峻別 2 法的存在と法的当為との連関 2 ケルゼンの正義論と価値相対主義 一 はじめに 二 ゲルゼンの価値判断排除論 三 合理的な類型の正義観念に対する批判 1 「各人に彼のものを」 2 カントの定言命法 3 アリストテレスの中庸 四 形而上学的な類型の正義観念に対する批判 1 プラトンの「イデア的正義」 2 イエスの「神的愛」 五 価値相対主義とケルゼンの正義 六 おわりに 補論T ケルゼン「純粋法学」のイデオロギー性 一 はじめに ニ ゲルゼンにおける存在と当為 三 根本規範の機能と「イデオロギー批判者」としてのケルゼン 四 「抵抗の理論」としてのケルゼン「純粋法学」 補論U 法の概念構成について―ケルゼン「純粋法学」と ヴェーバー「法社会学」との間の共通性と差異について 一 はじめに 二 ケルゼン「純粋法学」とヴェーバー「法社会学」における「法則」観について 三 ケルゼン「純粋法学」とヴェーバー「法社会学」における「行為」の「意味」 について 四 おわりに U 純粋法学とマルクス主義法理論 3 純粋法学とマルクス主義法理論 ―シンポジウム「純粋法学とマルクス主義法理論」 (ハンス・ケルゼン研究所主催)の紹介を中心に 一 はじめに 二 「科学」観の差異について―H・ヴァーグナーの所論 1 実証主義的科学観 2 マルクス主義的科学観 3 理論における純粋法学の受容について 三 理論比較の「アスペクト」について―R・ドライアーの所論 1 対象領域と問題関心 2 前提と方法 3 検証の程度と実践の重要性 四 おわりに 4 法学とイデオロギー・イデオロギー批判 ―「純粋法学」と「マルクス主義法学」について 一 はじめに 二 「純粋法学」における「イデオロギー」・「イデオロギー批判」について 三 「マルクス主義法学」における「イデオロギー」・「イデオロギー批判」 について 四 おわりに V ケルゼンとオーストリア社会民主主義 5 オーストリア社会民主主義とケルゼン 一 はじめに 二 M・アドラーとK・レンナー 三 K・レンナーとH・ケルゼン 四 H・ケルゼンかM・アドラーか 五 M・アドラーかK・レンナーか 六 おわりに 6 世紀末から大戦へ ―マックス・アドラー小伝 一 はじめに ニ ウィーナー・マックス 三 オーストリア・マルクス主義派のひとりとして 四 おわりに W 憲法・民主制の危機とケルゼン 7 一九二九年憲法改正〔オーストリア第一共和制〕とケルゼン ―ケルゼンの「民主主義論」研究・序説 一 序= 二 一九二〇年憲法制定以降の憲法改正の動き 8 「あのケルゼンが去っていく」 ―ウィーンにおける反ユダヤ主義と大学の学生規則 一 はじめに 二 ある憲法裁判所判事と政治権力者の対立 三 ドイツステュデンテンシャフトと大学の学生規則 四 ウィーンの大学の学生規則をめぐる動き 五 おわりに <解説> 法理論とイデオロギー・政治 ―兼子教授のケルゼン研究 はじめに 一 純粋法学とマルクス主義法理論 ニ ゲルゼンとオーストリア社会民主主義 三 憲法民主制の危機とケルゼン むすび 故兼子義人教授の略歴と業績 |